2012/02/20 13:02
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道場ツアー
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【
Edit】
千駄ヶ谷将棋会館道場ツアーの日です。
今回の参加者は8名。
えー、結果を先に言いますと、
今回は昇級者はいませんでした。
みんなけっこう好調で、
昇級まであと一歩のところまでは行くのですが、
これも勝負の厳しさというもので。
いい経験にはなったと思います。
道場でも、級が近いと生徒どうしで当たることがよくあります。
今回、O.S君(4級)とM.A君(5級)の対局が、
最後、まるで有段者のような、見事な終盤になりました。
図面を使って解説したいと思います。先手がO.S君、後手がM.A君です。

後手が△4四角と王手をかけたところ。
普通に▲2六歩と合駒をすると、△2五桂▲2七玉△2八金▲3六玉△3五金で詰みになります。

そこで先手のO.S君が▲3五金と打ちました。中合いという高等な手筋です。

そして△同角に▲2六歩。そうするとさっきの詰め筋だと、△3五金が打てません。
そこまで読みきっての、▲3五金だったのです。
しかし、M.A君は△同角と2六の歩を取り、▲同玉となりました。

ここで後手は△2五金と打ちましたが、▲同玉△2四金▲3六玉となって、詰みはなくなりました。
O.S君の勝ちです。

ちなみに、先ほどの▲2六同玉のところで、△2八竜とすれば、以下、手数はかかりますが、詰んでいたのです。

M.A君は惜しかったですが、この将棋全体を通して、よく指せていました。
勝ったO.S君は、今日の成績は5勝1敗で、次回が昇級のチャンスですね。
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